ダイワからリニューアルされ発売されたシーバスロッドの24ラテオ(96ML/M)を購入したので、実機インプレしていきます。
この24ラテオにおいて過去作となる19ラテオも2本所有して使っていたのでその比較も行ってみます。
ダイワのラテオについて
ダイワのラテオはシーバスのスタンダードモデルとして販売されており、多くのアングラーからコストパフォーマンスに優れたロッドとして人気があるシリーズです。
飛距離・操作性がこの価格帯では抜群で特に初心者にも扱いやすい軽量なシーバスロッドです。
また24モデルは従来よりも高弾性化しているため、キャスト後の振り抜けやシャキッとしたロッドの戻りも良くなっています。
さらに細くなった上に持ちやすさと操作性、感度も強化された弱点なしのモデルとなっているので、店頭で一度触ってみるとびっくりするかもしれません。
24ラテオ96ML/Mの実機インプレ
私が購入した24ラテオは96ML/Mで従来のラテオにはなかったMLとMの組み合わせでmorethan(モアザン)シリーズのようなシーバスのハイエンド機種にしかライナップされていなかった新しい番手です。
ガイドはステンレスSiCガイドで糸絡みが少ないKタイプ
24ラテオの96ML/Mのスペック
全長(m) | 2.90 | 自重(g) | 141 |
---|---|---|---|
ルアーウェイト(g) | 7〜50 | 仕舞寸法(cm) | 149 |
先径/元径(mm) | 1.6/12.8 | 適合ラインPE(号) | 0.8〜2.0 |
私がメインでやっている釣りがサーフフィネス、ロックフィッシュ、スーパーライトショアジギングあたりなのでそれらをすべてカバーできる万能モデルだと思い購入しました。
ちなみに旧モデルの19ラテオは96Mと86MLの2本を所有して使っていました。
19ラテオも非常に使い勝手がよく操作がしやすかったのですが、今回の24ラテオではそれを超える操作性と持ちやすさで明らかに良くなっているのを感じます。
キャスト性能とグリップ感が向上するCCグリップ
持ちやすく安定させやすいグリップ
24ラテオから採用されたCCグリップは丸い形状から両サイドがフラットになっていることで、キャスト時のグリップの支えやすさとリーリング時に脇の下に挟む場合のフィット感がUPしています。
グリップが握りやすくキャストが安定する
これは実際に何度も投げて巻いてみて分かったんですが、安定してグリップを持てるので、より狙いたい場所へ正確なキャストがしやすくなっていて良い改善だなと思っています。
キャスト時のブレが旧モデルより軽減
ティップのブレも少なく旧型よりもシャープで投げやすい
旧型の19ラテオはペンデュラムキャストによる力を抜いて振り抜く方が飛距離が出ていたんですが、24ラテオでは思い切り振り抜いてもロッドの戻りが良く今までよりも高弾性なブランクに仕上がっています。
シマノでいうとディアルーナや私が使っている20ルナミスにより近くなった感覚でさらに軽量化までしているのが良い点です。
ショアジギロッドを数時間しゃくり続けるのが辛いという方にも大型メインじゃなければ長く振り続けても疲れにくい軽さですし、前モデルより高弾性化に伴ってこういったキャスト性能が格段に良くなっているのを実感しました。
ちなみに障害物が少ないサーフであれば、今回の24ラテオの96ML/MやM・MHあたりのロッドでもブリクラスは十分戦えると思います。
シーバスロッド(20ルナミス106M)でブリ
30g前後のジグが最も気持ちよく使える
24ラテオの96ML/Mは自重が141gで細身ですが、ルアーウェイトは7〜50までと守備範囲が広いロッドです。
7〜50gまでのルアーウェイトで範囲が広い
ライトショアジギングとしては特に30g前後のジグを気持ちよくキャストでき、またワンピッチジャークも軽快にこなすことができます。
- 5〜7g:ティップだけの力でコントロールキャストがしやすい
- 10〜30g:ロッド全体で最も気持ちよく投げれる
- 40〜50g:振り抜くのは少しだるさがあるが問題なし
私の場合はジギングメインではなく比較的軽めのジグやプラグ(30g前後)、アンダー10gや15g程度のジグヘッドワームやロックフィッシュでのテキサスリグ、フリーリグなどの用途も想定しているので、96ML/Mのウェイト幅がドンピシャでした。
軽量・小型プラグが最高に投げやすい
魚がスレていて小型プラグを使いたい場合や浅瀬でゆっくりとリーリングしたい時には軽量プラグ(30g以下)を投げることが多いのですが、特にそういったシーンはこの程よいティップの入り具合が大幅な飛距離を生んでくれます。
こういった小型プラグ系は96ML/Mが最も得意とする部分ではないかと思えますし、19ラテオと比較してもロッドのだるさというのが軽減されているので、ズバっと気持ちの良いキャストができてかなり飛びます。
96ML/Mで気持ちよく遠投できる小型シンペン
アンダー10g以下のリグでも把握しやすい感度
ロックゲームのシンカーも扱いやすい
夜に10gのフリーリグでボトムをズル引きやバンピングで探ってみましたが、MLのファーストテーパーなので底質がよく分かるほど感度がよくなっています。
96ML/Mのルアーウェイトが7g〜50gと幅広いので、流石に7gなどのリグの操作はしっかりとティップに伝わってくるか?と疑問でしたが、着底や地形把握ができるほどの感度にびっくりです。
感度も旧モデルより断然よくなっている
19モデルの96M・86MLを使ってきた感覚からすると、24ラテオはより細身になり改良されたエアセンサーシートのお陰で今まで以上に明確な感度の向上を実現していると思います。
24セルテートとの相性が抜群
また24ラテオの9フィート以上のモデルなら24セルテートのLT4000番以上と重量バランスでも相性が非常に良いです。
86ML〜93Mあたりまでは3000番でも良いと思いますが、エアリティやルビアスだと先重り感が出てしまいます。そのため重量バランスやトルク・パワー・耐久性などを考慮するとやっぱりセルテートの3000〜5000番が一番相性が良いと思います。
24ラテオと19ラテオの比較
19ラテオと比べるとデザインも大きく変わっておりよりスッキリしています。
ロッド袋も一目で分かるほどよい感じに作ってくれてます。
24ラテオのCCグリップという新しい構造はこの両側の凹みのおかげでフィット感が向上しているので、キャストやリーリングには大きく貢献してくれてる一つの進化です。
リールシートも持つと24ラテオが細身化しており、軽く握って穂先に集中するフィネスな釣りの快適性も19モデルより更に上がっています。
両者を使ってきて感じた比較
24ラテオ | 19ラテオ | |
---|---|---|
遠投性能 | ||
振り抜け感 | ||
感度 | ||
グリップ感 | ||
しなやかさ | ||
バッドの強さ |
19ラテオはどちらかとうとキャスト時の多少のだるさを感じていましたが、24ラテオはこの点が更にシャキッとなり振り抜けが非常に良くなっていると思います。
ほとんどの操作において24ラテオは当然ながら19ラテオよりもすべてを上回って向上しており、旧型より多少の値上げはしているものの、24モデルを使うと19モデルはもう使えなくなるレベルです。
24ラテオ96ML/Mの総合評価
他のラインナップを試していませんが、今回使った24ラテオの96ML/Mはシーバスはもちろんですが、サーフ・スーパーライトショアジギング、40gまでのライトショアジギング、ロックフィッシュなど全般に使える万能モデルでした。
メインのロッドを所有している方でもこの価格帯ならサブロッドで他の釣りを補う1台として使ってみるのも全然ありです。そして想像以上に良い出来になっているので、前モデル同様で全国的に人気が出そうな予感です。
釣りジャンル別 | 24ラテオ 96ML/M |
---|---|
アジング・メバリング | |
サーフアジング | 86ML/90L/93MLが良さげ |
エギング | 86ML/90Lが良さげ |
河口シーバス | |
サーフシーバス | |
サーフチニング | |
スーパーライトショアジギング・プラッキング | 15g〜20g |
サーフでのライトショアジギング・プラッキング | 30g〜40gまでは特に快適 |
サーフフィネス(ヒラメ・マゴチ) | |
堤防・テトラのロックフィッシュ | |
磯場でのヒラスズキ | 100MH/110MHが良さげ |
磯場でのロックフィッシュ | |
磯場でのライトショアジギング | 100MH/110MHが良さげ |
価格は2万台半ばでコスパが高く、私もこの24ラテオを気に入ってしまったので他の番手(93MLや100MHを釣具屋で触った感じすごく良かった・・)あたりが欲しくなっちゃいました・・・・。
特に96ML/Mは一番人気の番手なので在庫が見つかれば迷っている暇なしです
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