操作性と剛性を両立しつつ、エアドライブデザインでよりクイックに軽快な操作ができるようになった24セルテートですが、その中でも一番人気の番手となる「LT4000-CXH」の実機インプレです。
使用感や操作性は私の中でもお気に入りのスピニングリールの一つだったので24セルテートでどれだけ進化しているのかを比較もしているので参考にしてみてください。
24セルテート LT4000-CXHのインプレ
24セルテートの番手選びは正直かなり迷いました。
利用用途がシーバス、サーフフィネス、ロックフィッシュ、スーパーライトショアジギングが多いので、この全てにおいて万能に使えそうな4000番、そしてエクストラハイギアの「LT4000-CXH」を選択しました。
付属品はちょっとしたリールカバーとSLP+のメンテナンス・アフターサービスの冊子程度でシンプル。
大口径ギアに22イグジストや23エアリティに採用されているエアドライブデザインを搭載し、スプール、ローターも軽くなっているので、実際に巻いてみると19セルテートよりも更に低慣性化しています。
ベアリングを2つ追加でフルベアリング化できる
24セルテートはすでに10個のベアリングを搭載しており、2個追加するだけで最上級のイグジストと同じ12個のフルベアリング化をすることが可能です。
追加箇所も分かりやすく簡単です
19と24セルテートを比較
19セルテートはライトショアジギングメインで使っていて非常に気に入りまだ所有していますが、今回24セルテートを手に入れた事により手放そうかと考えています。
左が19モデル、右が24モデル
デザインはパット見では19モデルと変わらないように見えますが、ローターの形状なども大きく変わりより洗練されたデザインになっています。
19がガソリン車で24が近代的な電気自動車のような、よりシンプルなデザインに洗練されています。
左が19モデル、右が24モデル
またベールも19モデルより細くなり24セルテートはよりコンパクトになっているので、ベールの開閉時のもっさり巻がかなり減っています。
左が19モデル、右が24モデル
モノコックボディや超々ジュラルミン製MC(マシンカット)タフデジギアは変わらずといったところですが、エアドライブデザインによって今までの剛性やトルクをそのままに操作性が大きく向上したことになります。
ドラグやベール開閉は大きく変わっています
ベールの開閉はよりシマノチックになり、開いたときのカチっというサインがシマノリール出身としては嬉しいポイント。
24セルテートの実釣インプレ
24セルテートは最近私がハマっているロックフィッシュやサーフフィネスといった軽量リグ+ワームを使ったじっくりした誘いたい釣りにおいて、操作性もパワーの面でも最も適したリールです。
低慣性によって大型番手でも軽快な操作ができる
24モデルから採用のエアドライブデザインによる低慣性化によって「巻いて止める」が更にクイックにできるようになっており、ハイギアでも巻きすぎを防止することができます。
例えば「軽くシェイク」▶「糸ふけを取る」▶「フォール」▶「ラインメンディング」といった細かな動作がアジングのように軽快に行えることです。
半回転、さらには1/4回転でもパッと巻を止められる上に、根掛かり回避には1回転/99cm(4000番ハイギア)の巻取り量で素早く回収も可能なのはありがたいです。
このセルテートは低慣性によりノーマルギア・ローギアではなくハイギア・エクストラハイギアでもリグの移動距離を最小限に抑えつつ魚を誘え、コントロールがし易いのも最大の特徴でしょう。
スーパーライトショアジギングで青物相手でも軽快
逆にメタルジグや自重のあるルアーを遠投して激しくしゃくる場合などは慣性がある程度効いていたほうがよいのですが、24セルテートはそこにさらにクイックで繊細な動作を付け加えられます。
ワンピッチジャークよりさらに細かいハーフピッチジャークなど、ジグをより自在に操れるのもこの24セルテートの機能面が優れている理由の一つです。
中型・大型のためにドラグはベアリングを追加がおすすめ
今後対峙するであろう大型のフィッシュイーター相手にセルテートのドラグ機能をアップさせるにはベアリングを追加しておくことをおすすめします。
ドラグはそのままでも優秀ではありますが、2個追加するだけでダイワの最上級リールのイグジストと同じ12個のベアリング仕様になります。
魚を寄せるトルク・パワーが強い
24セルテートは19セルテートには搭載されていないエアドライブシャフトによって、摩擦抵抗が減り、ハンドル操作をよりローターの回転に向けて最大限に繋げられ、更なるパワー向上に貢献しているのではないかと思います。
実際に24セルテートを使ってみて、魚をかけたときの巻き上げは中型魚程度であれば少しファイトに物足りないと思えるぐらいのパワーがあり安定さがあります。
中型サイズの青物ならスイスイ巻けてしまほどのトルクがあるので、逆にラインに気を使ってしまうほど。
またロックフィッシュなどは根からいち早く剥がしたい魚なので、ゴリ巻き時もパワーが向上したトルクのおかげで、魚に主導権を与えず逃す可能性を最小限に減らすことができるようになっています。
LT4000-CXHなら1回転の巻取り量が99cmのおかげもあって根を避けての手早い回収もスムーズ。
またロックフィッシュ以外では大きめのマゴチもドラグガチガチに締めてファイトしてもグイグイ寄せてこれるパワーがあります。
番手は3000や4000のハイギア以上が万能タイプ
エギングをメインとして使うのであれば、2500番、ライトゲームでは2000番となりますが、3000以上の番手であっても小型番手に引けを取らない操作性がこの24セルテートの最大の魅力です。
新しい24ラテオとの相性も最高
シーバスやライトショアジギング、サーフなど幅広い用途で使うなら新しい24ラテオとの相性も抜群だと思います。
左がエアリティ、右が24セルテート
もちろんよりクイックな操作を行いたいのであれば、エアリティやイグジストを選ぶのが良いですが、コストを抑えつつも剛性・操作性・パワーも兼ね備えているのは24セルテートでしょう。
24セルテート (LT4000-CXH) | 23エアリティ (LT4000-XH) | |
---|---|---|
4000番ハイギアの比較 | 価格相場:46,000円 重量:235g ベアリング数:10 | 価格相場:52,000円 重量:200g ベアリング数:11 |
大型番手は多少なりともリール自体の重量バランスが肝となるので、エアリティだと自重が軽すぎて逆にタックルバランスが取りにくいかもしれませんね。
ライントラブルも全くなし
24セルテートのライバル・比較対象となる、24ツインパワーとどちらかで迷っている方もいると思います。
私の経験上、22ステラを2500と3000番の2台を所有しており、密巻きによるライントラブルは何度か経験済みです。
デイゲームではなく特に夜釣りメインの方でフェザリングやサミングが十分に出来ていない状態のままキャスト後にリールを目視できないような状況が多い方などは正常に巻かれていない場合を把握できないので、それがバックラッシュの原因となる場合が多いです。
22ステラと同じ密巻き機構である24ツインパワーでもこのトラブルが絶対に起こらないとは確実に言えないため、磯場や予備スプールがない状態でタックル一本で密巻きリールで望むのはリスキーですし、大事な時合やチャンスを逃してしまう可能性は限りなく減らしたいので、私は結果的に24セルテートを選びました。
24セルテートなら多少雑に扱ってもこういうライントラブルには見舞わる可能性は大幅に少ないので、時合が短い大事な場面にこそトラブルレスな24セルテートの恩恵は大きいでしょう。
【結論】24セルテートは汎用性と完成度が高いリール
24セルテートをサーフ、磯、堤防、テトラなど様々な釣り場で一通り使ってみた感覚からするとこれ以上のミドルレンジので万能なリールは他にないんじゃないかと感じました。
- 低慣性によるクイックな操作
- 中型以上の番手でも軽めのリグの操作性がよい
- HIT時の巻き上げトルクが強い
- ボディの剛性感が高い
- ベールの開閉操作がシマノっぽくなった
- ドラグサウンドが良くなった
取り上げれば色々ありますが、特にハイギア・エクストラハイギアでも低慣性でクイックな操作が実現できている点で今のダイワのエアドライブデザインがどれだけ優秀であるかを実感しています。
そして特にLT4000-CXHはいろんな釣りにおいても特にバーサタイル(万能)に使えるモデルで、これを1台持っておくとなんでもできるのですごくおすすめします。
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