ダイワの「24セルテート」にベアリングを追加・交換する手順。

ダイワの「23エアリティ」にベアリングを追加・交換する手順。

ダイワの24セルテートは標準では10個のベアリングが搭載されています。

24セルテートの標準ベアリング搭載箇所

そしてスプール部、スプールメタル部の2つの箇所にベアリングを追加することでフルベアリング仕様にできます。

同じ価格帯のシマノの24ツインパワーだとベアリングが9個でフルベアリング(計12個)を行うには相当な分解が必要で初心者にはハードルが高めなので、その点でも24セルテートは手軽なベアリング追加ができると感じています。

たにせん

ここではダイワの正式なサポートやオーバーホールが受けられる純正タイプとなる「ダイワslpワークス(Daiwa Slp Works) SLPW BBスプールドラグキット S2」を使ったベアリング追加の手順を解説していきます。

もくじ

24セルテートのベアリング追加に必要なもの

24セルテートのベアリング追加に必要なパーツは冒頭で説明した「ダイワ BBスプールドラグキット S2」とピンセットのみです。ダイワ純正となるので万が一のトラブル時も安心できます。

「BBスプールドラグキットシリーズ」はベアリング交換に必要な「六角レンチ」と万が一紛失の場合の「予備のネジ」が付属されていて、さらにはベアリング自体に予めグリスが塗られているので、それ以外のものは必要ない点も親切です。

ベアリングのサイズ

交換部分ベアリングのサイズ
スプール部内径6mm/外径10mm/厚み2.5mm
スプールメタル部内径7mm/外径11mm/厚み2.5mm

ただしベアリングは純正品にこだわりがなければ、非純正品であれば更に安くAmazonでミニチュアベアリングという製品が販売されています。

以下の格安ベアリングの場合はオーバーホールやサポートの対象外となるので、それを理解したうえで購入を検討をしたほうが良いでしょう。

①格安のベアリング(スプールメタル部)

②格安のベアリング(スプール部)

たにせん

格安のベアリングパーツを交換・追加に使う場合はオイル、六角レンチを別途用意した上で作業が必要となるので注意しておきましょう。

参考:23エアリティは格安パーツでベアリング交換をしました。

24セルテートのベアリング追加・交換手順

セルテートのベアリング追加・交換手順をスプール部、スプールメタル部の順番で解説していきます。

①スプール部のベアリング交換

※ちなみにこの記事で使用している24セルテートの番手は「LT4000-CXH」です。

STEP
ドラグノブを回し、スプールを外す

ドラグノブを回して蓋を取り、スプールを本体から取り外します。

STEP
スプールの留め金をピンセットで外します
STEP
シルバーの蓋を取り外します
STEP
ドラグフェルト(ワッシャー)を剥がす
STEP
ゴールドの止め蓋を取り外す

24セルテートのFC(フィネスカスタム)モデルにはこのパーツはありません。FCモデルの場合はここはスキップしてSTEP6へ進んでください

通常のLTモデルは上記のように更に複数のパーツで構成されています。

STEP
小さな針金の留め具を取り外す

グリスにまみれている場合はこの小さな針金が分かりづらいかもしれませんが、この針金で交換するためのカラー部品が止められているので外す必要があります。

現時点で取り外したパーツ

24セルテートのLTモデルはこの5つのパーツを取り外して最後に中のスプールカラーを取り外して交換となります。

注)FCモデルの場合は真ん中の金色の部品がない4つのパーツ構成となり、形状も若干異なります。

STEP
交換するためのスプールカラーを取り外す

スプールをひっくり返して隙間からこのスプールカラーをつついて上げるとパカっと外れます。

STEP
追加用のベアリングを用意する

スプール部の追加用のベアリングは「内径6mm/外径10mm/厚み2.5mm」の小さい方のベアリングとなります。

STEP
追加・交換用のベアリングをスプール部分へ装着する

ベアリングの向きはどちらでも構いませんが、私の場合は丸の囲いがスッキリした部分を上にして装着しています。

STEP
小さい留め金を元に戻す

この留め金で交換したベアリングをしっかりと止めるため、元の状態のようにしっかりとはめ込んでください。

STEP
金色のパーツを戻す

この金色のパーツはスプール脇にある溝に合わせてはめ込めるようになっているので、そこに注意して戻しましょう。

STEP
ドラグフェルト(ワッシャー)を戻す
STEP
シルバーの蓋を戻す

このシルバーの蓋はSTEP11ではめ込んだ金色のパーツと凹凸を合わせて戻します。

シルバーの蓋の4つの隙間に金色のパーツがの凸が出るような状態になればOKです。

STEP
最後の留め金をはめ込む

この留め金も両サイドにほんの少しの隙間があるので、そこにしっかりと収まるように注意してください。

これで今まで戻してきたパーツが全く動かない状態になればOKです。

②スプールメタル部のベアリング交換

STEP
付属の六角レンチでネジを外す

スプールメタル部には小さいネジが止められていますが、この部分を付属の小型の六角レンチで回して外します。

よく見ると2枚の黒い円盤のようなワッシャーがあり、この2枚のうち1枚だけ上にあげてその間にネジを通して回すようにしましょう。

この小さなネジは反時計回りで外れます。

くれぐれも力付くでやらず、軽い力で部品をいたわりながら取り外すように心がけましょう。

外れるとこのような小さなネジが取り外されるので無くさないようにしましょう。

※万が一紛失してしまった場合は「ダイワ BBスプールドラグキット S2」に付属している予備のネジを使ってください。

STEP
スプールシャフト部品を取り外す
STEP
取り外したパーツの「白いリング(ブッシュ)」を外す

この取り外した白いプラスチックの部品をベアリングに交換します。

STEP
取り外した部分へベアリングを追加する

先ほど取り外した白いプラスチックのパーツを用意したベアリングへ交換します。

こちらも上下の向きは特にどちらでも問題ありません。

STEP
交換したパーツ部分をスプールシャフトへ戻す
STEP
ネジを回し元に戻す

先程の六角レンチを使い、黒い円盤を一つ上に上げた状態で先程のネジをしめて元に戻します。

以上で24セルテートのベアリング追加が完了です。

取り外したパーツは念の為に保管しておいても良いでしょう。

もちろん今回ここで紹介した「ダイワ BBスプールドラグキット S2」のベアリングはオーバーホールやメンテナンス時に格安ベアリングのようにわざわざ部品を戻す必要はなく、そのまま出してもOKです。

たにせん

24セルテートがこれで10個→12個のフルベアリング仕様となります。もしも購入した方でフルベアリング化をしたい場合は意外と簡単に交換できるのでぜひやってみると良いでしょう。

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