ダイワの23エアリティには11個のベアリングが搭載されていますが、12個目のベアリングは自分で追加をすることができます。

23エアリティを自分でベアリングへ交換できる箇所はスプールシャフト部分に装着されている白いプラスチック製のリングです。
ベアリング追加は販売された状態のリールに純正パーツ以外の部品を交換する作業ともなるため、場合によっては改造とみなされメーカーへのオーバーホール時に受付をしてもらえない可能性もあります。それらのリスクを踏まえた上でベアリング追加を行うことになります。

ベアリング交換は万が一のメーカー保証の対象外となる場合もあるので、自己責任ということを理解した上で行いましょう。
23エアリティのベアリング追加に必要なもの
以下では23エアリティを追加するために必要なものをまとめています。
①交換用のベアリング(1170)

23エアリティの交換・追加に必要なベアリングのサイズは以下です。
- 内径:7mm
- 外径:11mm
- 幅:2.5mm

このベアリングはチューニング専門店で販売していますが、Amazonなら非常に安く購入することができます。

②小型の六角レンチ

またベアリング交換の際にメインシャフトの分解には小型の六角レンチが必要なため、精密ドライバーセットがあれば作業を行うことができます。

ベアリングとメインシャフトを分解する精密ドライバーが揃ったら23エアリティのベアリング追加作業に取り掛かります。
③グリス・オイル

メンテナンスにおいてマグシールドが使われている23エアリティにはオイル差しなどは必要ないと言われていますが、今回追加するベアリングには装着する前にベアリング自体にオイルを塗って上げる必要があります。
本来であればダイワ純正のグリスを使うのが最もよいのですが、すでに持っているオイル・グリスがあればそれを使っても大丈夫です。

今後のオーバーホール依頼やメーカーへエアリティを出す場合には純正を使っておいた方が良いかもしれません。
23エアリティのベアリング追加手順

購入して届くベアリングには油が差してないため、予め塗っておきます。

私が利用したオイルは「グリッチオイル ROSA」でスポイトで一滴垂らして全体に馴染ませました。

ドラグノブを緩めて蓋を外しスプールを取り外します。

この部分のネジは黒い丸い板が2枚重なっていますが、その1枚を一つ上に通した状態にすると回して外しやすくなります。

私が利用したJK0688A 38in1特殊ドライバーセットだと0.8表記の六角レンチで外すことができました。また動かない場合は似た大きさの六角レンチで試し、ネジ穴が潰れないように力づくで外したりしないように注意が必要です。

取り外したネジは上記のようになかなか深くはめられています。

ネジを取り外しスプールシャフト部分から引き抜いた白いプラスチック製リングを外します。

先程取り外した白いプラスチック製リングの収まっていた箇所にベアリングを挿入します。

取り外しを行った時と同様で六角レンチを使ってスプールシャフト部分のネジを締めていきます。
強く締めすぎるとネジ穴がなめてしまうので締めすぎないように注意してください。

23エアリティの元のベアリングは保管しておく

スプールとドラグノブを戻し、しっかりと回転したのを確認したら23エアリティのベアリングへの交換が完了です。

交換後の白いプラスチック製のリングは今後オーバーホールやメンテナンスをメーカーに依頼する際には交換済みのベアリングで出してしまうと修理対象外となるおそれもあります。
その時の為に元のベアリングは今回の交換用ベアリングが入っていたケース等にしまって保管しておくと良いと思います。
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