ダイワから「汎用性」「最強コストパフォーマンス」「性能」の初心者から中級者までに2023年10月時点では最もおすすめできると言える「23レガリス」が販売開始されました。
これから釣りを始めたい初心者には特に必見ですし、普段から釣りをしているけど、新しいジャンルの釣りを始めようとしていて取り敢えずお金をかけずにタックルを揃えたい方にもおすすめできるリールなのではないでしょうか。


ここでは実機を使った感想、インプレ、実釣レビュー(動画)等も含めて23レガリスの良さを多少なりとも伝えられたら良いなと思います。
ダイワの「23レガリス」のすごいポイント

23レガリスのすごいポイントはたくさんありますが、今まではダイワの最上級やハイエンドモデルのスピニングリールにしか搭載していなかった仕様が組み込まれている点です。
23レガリスに新しく採用された機能
テクノロジー | この機能の恩恵 |
エアドライブデザイン | 巻きが軽く、高負荷時でも回転ノイズが少ない機構 |
ザイオンV | 軽さと強さを兼ね備えたダイワ独自のカーボン繊維を織り込んだマグネシウムに匹敵する素材 |
ATD TYPE-L | 魚の抵抗に合わせて、なおかつラインへの負荷を軽減できるなめらかな追従ドラク仕様 |
ねじ込み式ハンドル | 供回り式ハンドルとは異なり操作時のガタツキを軽減 |
エアドライブデザインはローターが軽く、巻き出す時のクイックさとレスポンス、感度の良さを実現して釣りに有利なパターンが多くあり結果釣果にも結びつく重要な役割を果たします。

この機構が今までは6〜10万円のハイエンドモデルにしか搭載していませんでしたが、今回1万円以下で購入できるこの23レガリスに搭載されているということです。
23レガリスと18レガリスと比較

約5年前の旧モデルとなる18レガリスは私が長い間ライトゲームで愛用していましたが、この18レガリスと比べると巻き、ドラグ、ベールと実用性や能部分を比較しても「価格据え置きでここまで良くなるのか・・・」と関心するほどです。

18レガリスは供回り式ハンドルでしたが、23レガリスはねじ込み式ハンドルに変更されています。

18レガリスはベールが太くこれはこれで良かったのですが、23レガリスのベールはシマノのような細い形状に変わっており、一見劣化したのかな?と思われがちですがこれがまたしっかりとしているんです。

とにかく18レガリスよりも巻きが軽くなっているのは間違いなくてノーマルギアだけではなく、ハイギアでも巻きだしの軽さを感じた時には感動しました。
23レガリス(LT2000S-P)のベールとドラグ音
この価格帯ともなると結構な個体差が出てくるとは思いますが、23レガリスのベールはエアドライブベールとなり、今まで「カチャッ」となる動作音がなかった反面、今ではシマノのようなしっかりとベールを開閉している感覚で使えるようになっています。

ドラグ音は上位機種にあたる20ルビアスやエアリティのようなしっかりとしたサウンドになっており、レガリスより価格が高い21カルディアや19セルテートより全然よいドラグ音だと感じました。
23レガリス LT2000S-Pでライトゲームの実釣
23レガリスのLT2000S-Pを使ってカマスを釣ってみましたが、カマスが逃げて走り出す時はドラグがなめらかに出てくれ、こちらが寄せる時には無駄にドラグが出ることがなくスムーズやり取りすることができます。
それだけ「ATD TYPE-L」のドラグは性能が良いことが分かります。これがもっと走り出すアジなどであればバラしも軽減できますし、初心者がこれからアジングをしたくて予算を抑えたいなら絶対的におすすめなリールに間違いないでしょう。
キャスト時のダイワリール特有のパラパラ感はありますが、糸抜けも普通に良く飛距離も全然問題ありません。

また気になっていた2ピースベールですが、どちらかというとこの新しい機構のベール(エアデザインベール)のおかげかもしれませんが、引っ掛かりなどもなくライントラブルは今の時点では皆無でストレスフリーです。

また逆転レバーがついている影響で巻きのガタツキ等があるかなと心配な点がありましたが、ねじ込み式ハンドルのおかげかそんな影響などは一切なく快適にリーリングもできます。
ただこの逆転レバー部分やマグシールドが搭載されていない点ではちょっと耐水・防水機能は弱いのかなと感じます。

逆転レバーはフカセ釣りなどのエサ釣りで大物がかかった場合や磯でラインを放出したい場合などに使う機能ですが、エサ釣りなんかは特にリールなども汚れてしまうので価格が安い分そこまで神経質にならなくて良いのもこのリールの有利な点かなと思います。
23レガリスはこの価格ではあり得ない軽さ

例えばライトゲームなどの軽量のロッドを入手したらリールも合わせて軽量でないとタックルバランスが悪くなりますが、最近のアジングロッドなどでは今は1万円台のロッドでも60〜80gとかなり軽量となっており、それらに合わせるリールは200g以下の方が望ましいです。
ロッドに合わせるために同じようにギリ1万円以下で軽量のリールを探すとなると、シマノでは1000番のナスキーでも200gを超えるのに対し、23レガリスは2000番でも175gとちょうどよいライトゲームのタックルバランスを整えることができるので、ライトゲーム用としてのリールとしてもかなり最適です。

一昔では1万円以下で購入できるリールでこのような軽量なリールを探すことはほぼ皆無だったので時代と共に技術の進化を感じます。

23レガリスはライトゲームに最も適している

前述でも触れましたが、いくら1万円以下でハイエンドモデルの性能が組み込まれているといえ、23レガリスは上位機種にある防水機構となるマグシールドが搭載されていません。

これから23レガリスの大型番手を酷使する人柱のアングラーさんが出てくるとは思いますが、低価格なりの構造とマグシールド無しでどこまで耐久性があるのかも気になるポイントですよね。

もっともこの23レガリスの最大のメリットとしての「軽量」で「爽快で軽い巻き感」を長く使えそうなのが、リールに高い負荷がかからないアジングやメバリング等のライトゲームだと個人的には考えており、ライトゲーム利用であれば長く使っていけるのではないかと思います。
またライトゲーム以外であれば、20g以下のルアーを使ったスーパーライトショアジギング用途として3000〜4000番あたりであれば長く楽しめそうな気もしています。

耐久性は間違いなくハイエンドモデルには劣るはずなので、パワーファイトが多い釣り用途には正直向かなそうな気がします。
23レガリスは
- サブ機として性能がそこそこ良いリールを探している
- 釣り初心者がコストをかけずにタックルを揃えたい
- 汚れても構わないサビキ釣り等のエサ釣りリール
このような用途ではぴったりですし、案外雑に扱ってもそこまで後悔はしないリールなのではないかと思います。

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