20ルビアスから4年経ち、近年ダイワリールでアングラーから高評価を受けているエアドライブデザインを採用した24ルビアスが発売しました。
ここでは実際に使ってみた24ルビアスのインプレ(レビュー)をしていきます。
まず一言思ったのが「釣りに応じて複数の番手を揃えるならこれが最適解かも」という感想です。
24ルビアスの実機インプレ
今回購入した番手は24ルビアスのLT2000S-Hで用途はアジングやメバリング、小型ジグやプラグを使ったライトゲームからライトエギングのタックル用と考えています。
LTというのは(LIGHT TOUGH/ライトタフ)の略称でこの番手は実際には1000番ボディでルビアスの中では最も軽量なライトゲーム向けの番手となり、自重はわずか145gです。
自重が145gで軽量、ハンドルの長さが45mmでライトゲームでのじっとりただ巻きやエギングでの糸ふけ回収に最適。PEは0.4-200mで0.6-150mでも問題なし。1回転76cmの巻取り量でライトゲームの幅広い用途からライトエギングまで軽量タックルでの操作が可能。
とにかく一言でいうと旧モデルよりも性能がアップし、スプールボディの漆黒(ブラック)がひときわ目立ち、そこにガンメタ・シルバーの組み合わせで、様々なロッドにも合うデザインです。
24ルビアスのドラグ音
他の2000番リール+軽量タイプを比較
リール重量 | 実売価格 | |
---|---|---|
24ルビアス | 145g | 32,000〜34,000円 |
23ヴァンキッシュ | 145g | 50,000〜52,000円 |
23エアリティ | 145g | 48,000〜50,000円 |
22イグジスト | 155g | 85,000〜89,000円 |
24ヴァンフォード | 155g | 24,000〜25,000円 |
軽量リールを探すのであれば、ルビアスよりも価格が安い24ヴァンフォードが気になっている方もいるかもしれません。
ただし私が22ステラやヴァンキッシュなどのシマノリールを使ってきた感覚だと軽量リールほどドラグを使って魚をいなしながら釣りをするかと思いますので、ドラグ性能で比較するとやはりダイワのATD TYPE-Lのドラグの方が優れていると実感しています。
24ルビアスのデザイン
20ルビアスのデザイン
旧型の20ルビアスも2台所有して使っていましたが、もはや違うリールと思えるぐらいデザインはガラリと変更されており、私個人としては見た目は漆黒カラーの新型ルビアスの方が断然カッコよく見えます。
ボディ部分はガンメタ塗装にさりげなくキラキラと光るラメが入っており、金属ローターではないもののザイオンとモノコックボディは健在で剛性も確保され全体的な質感は非常に良いです。
旧型ルビアスから性能も断然に良くなった
長く使ってきた旧型の20ルビアス
当たり前ではありますが、旧型の20ルビアスの長い間使ってきた肌感で今回の24ルビアスを実釣も含め、いざ使ってみると「操作性も含め全部が明らかに良くなっている」という感想です。
新型の24ルビアス
特にエギングやアジングでドラグを緩めながらの操作を体感すると、巻き感はヌルっと細かくクイックな操作がしやすく、そもそものドラグ性能がかなり良くなっているのを実感しています。
旧型の20ルビアスの唯一の不満だったドラグ性能は、24モデルになってからは設定した値でドラグがより正確にスムーズに出るようになりましたし、程よい抵抗感で僅かな糸ふけ回収も調整しやすいので弱点が無くなっています。
24ルビアスのラインナップ
24ルビアスのラインナップは2000番から5000番まで幅広くありますが、最小サイズは2000番の145g、そして最大大型番手でも225gと非常に軽量です。
自重(g) | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ハンドルアーム長 (mm) | ドラグ力 (kg) | PE (号-m) | ナイロン (号-m) | ギア比 | ベアリング (ボール/ローラー) | ハンドルノブ仕様 | メーカー希望本体価格 (円) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LT2000S-P | 145 | 64 | 40 | 5 | 0.4-200 | 3-150 | 4.9 | 9/1 | HG-I | 46,700 |
LT2000S-H (購入した番手) | 145 | 76 | 45 | 5 | 0.4-200 | 3-150 | 5.8 | 9/1 | HG-I | 46,700 |
LT2500S | 150 | 72 | 50 | 5 | 0.6-200 | 4-150 | 5.1 | 9/1 | HG-I | 47,700 |
LT2500S-DH | 165 | 72 | 90 | 5 | 0.6-200 | 4-150 | 5.1 | 10/1 | HG-I | 49,700 |
LT2500S-XH | 150 | 87 | 50 | 5 | 0.6-200 | 4-150 | 6.2 | 9/1 | HG-I | 47,700 |
PC LT2500 | 170 | 73 | 50 | 10 | 0.8-200 | 6-150 | 5.2 | 9/1 | HG-T | 48,900 |
PC LT2500-H | 170 | 80 | 55 | 10 | 0.8-200 | 6-150 | 5.7 | 9/1 | HG-T | 48,900 |
PC LT3000-H | 175 | 85 | 55 | 10 | 1-200 | 8-150 | 5.7 | 9/1 | HG-T | 50,100 |
PC LT3000 | 205 | 77 | 60 | 10 | 1-200 | 8-150 | 5.2 | 9/1 | HG-T | 51,300 |
PC LT3000-XH | 205 | 93 | 60 | 10 | 1-200 | 8-150 | 6.2 | 9/1 | HG-T | 51,300 |
LT4000-XH | 215 | 99 | 60 | 12 | 1.5-200 | 12-150 | 6.2 | 9/1 | HG-Tラージ | 52,500 |
LT5000D-CXH | 225 | 105 | 60 | 12 | 2.5-300 | 25-150 | 6.2 | 9/1 | EVAラウンド ライトノブ | 54,500 |
ただ4000番は3000ボディ、5000番に関しては4000ボディとなるので、大型番手でもシーバスやスーパーライトショアジギングぐらいまでが用途として使いやすいのかなという印象です。
とにかく性能だけではなく「デザインもかっけぇ」ですし、そこにこの性能でこの価格・・というのが最近のダイワ本当にすごいなと実感しています。
24ルビアスと23エアリティを比較
23エアリティも購入して約1年使ってきましたが、今回の24ルビアスと操作性や実釣においての感覚を比較すると「巻き感」においては、流石にエアリティが優れているのは間違いないです。
ただしライトゲームからスーパーライトショアジギングまでの用途であれば、細かなルアーアクションの操作性においても24ルビアスで十分過ぎます。
24ルビアス | 23エアリティ | |
---|---|---|
ボディ素材 | (強化プラスチック) | ザイオン(金属) | マグネシウム
ボディ構成 | モノコック | |
ベアリング数 | 9/1 | 11/1 |
巻きの軽さ | ||
ボディ重量 | 2000番:145g 2500番:150〜165g 3000番:175〜205g 4000番:215g 5000番:225g | 2000番:145g 2500番:150〜165g 3000番:175〜185g 4000番:200g 5000番:205g |
実売価格 | 32,000〜35,000円 (約15,000〜20,000円安い) | 50,000〜52,000円 |
同じ軽量タイプのリールですが、24ルビアスは23エアリティと比較してもフルメタルボディではない点が問題なければコスパが優れているのは一目瞭然です。
さらに軽量リールとしてエアリティにはSFやSTモデルもありますが、そこまで軽さを追求しすぎるのも微妙ですし正直24ルビアスのライナップぐらいの重量がタックルバランスは取りやすいです。
24ルビアスと24セルテートを比較
24ルビアスとはコンセプトは異なりますが、24セルテートはフルメタルボディでより強い剛性が特徴的ですが、逆に軽量化という点ではルビアスに軍配があがります。
24ルビアス | 23エアリティ | |
---|---|---|
ボディ素材 | (強化プラスチック) | ザイオン(フルメタル) | アルミニウム
ボディ構成 | モノコック | |
ローター | ザイオン | |
ベアリング数 | 9/1 | 10/1 |
巻きの軽さ | ||
ボディ重量 | 2000番:145g 2500番:150〜165g 3000番:175〜205g 4000番:215g 5000番:225g | 2000番:170g 2500番:175〜200g 3000番:205〜225g 4000番:235g 5000番:245〜290g |
実売価格 | 32,000〜35,000円 (約8,000〜10,000円安い) | 43,000〜46,000円 |
ただしロックショアやボートでの釣りなど過酷な環境がメインな場合や防塵・防水・耐久性的を重視するにはセルテートの方が安心感があるのは間違いないでしょう。
24ルビアスと22ステラのカラーデザインが似ている
左が22ステラ。右が24ルビアス
この24ルビアスのデザインはパット見でなにかに似てるなと思ったら、カラーの配色はシマノの22ステラにそっくりでした。
流石に塗装や本体の質感は断然にステラの方が良いですが、対して半額以下で購入できる24ルビアスがこのデザインと質感に仕上げてきているのはすごいなと思います。
24ルビアスの実釣インプレ
24ルビアスを実際に夜のライトゲームとライトエギングで使ってみました。
特にLT2000S-Hはスペック的にも非常に絶妙なバランスで、ワームなどを使ってデッドスローで巻く場合にはハイギアとマグシールド特有の程よいねっとりとした抵抗感によってハンドルの一定速な巻きをより安定させられます。
またフリーフォール後に毎回返すベールの戻りもシマノっぽくなっているので、ここまで来るとエアドライブデザインのダイワリールに対してほとんど不満点が無くなってきたなのが正直な感想です。
さらには45mmのハンドルと1回転76cmの巻取り量はライトエギングではしゃくり後の細かな糸ふけ回収もちょうどよく巻き取りすぎず、張らず緩めずの絶妙なラインテンションを維持しやすいです。
あと1000番ボディのこれだけ小型の番手であっても中型魚までは余裕でファイトもできますし、ドラグの出具合が優秀なのでバラシ軽減の恩恵がより少ないチャンスをモノにするこができています。
ダイワの最近のリールはシマノに比べ慣性が働き過ぎないというのが最大の魅力となっていて、アジングやエギングなど細かなルアーアクションが自在にできる24ルビアスは初心者から上級者までが納得がいく操作を体感できるリールです。
【インプレの感想】24ルビアスはいいとこ取りの最高モデル
ハイエンドの23エアリティ、そして剛性のある24をどちらも使ってきた私が今回の24ルビアスを使ってみて感じたのは「普通にこれで十分すぎる」という感想です。
ライトゲーム用の1000番、2000番ボディはシーバスやライトショアジギング/プラッキングには適しませんし、追加で3000番、4000番などを入手したくなるでしょう。
もしも23エアリティや24セルテート入手する前にこの24ルビアスが先に発売されていたら「正直24ルビアスで複数番手を揃えていたのに・・」とちょっぴり悔しい想いをしています(笑)
それほど24ルビアスは魅力的なリールに仕上がりましたし、20ルビアス時代よりも明らかに完成度が高くなっています。
シマノのミドル・ハイエンドモデルも巻きの気持ちよさは最高なので今でも全然好きなのですが、ダイワはここ1〜2年の進化がすごいのが相まって次々のシリーズがアプデするのが楽しみになメーカーです。
【おまけ】24ルビアスの替えスプール
24ルビアスの替えスプールは純正品を購入するとなると約10,000〜12,000円となるので、デザイン的にはいいんですがちょっと高めですよね。
やっぱり替えスプールとなると「ダイワslpワークス」のスプールが王道かなと思いますし、価格は5,000円弱なので丁度良いかもしれません。
24ルビアスはSLPW LTタイプ-αスプール1は1000〜2000番手用は非対応のようです。対応するのはαスプール2です。20ルビアスとちょっと仕様が違うので注意。
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コメント
コメント一覧 (3件)
「ただ4000番や5000番に関しては実際にボディサイズは3000番となるので、」
訂正願います
✕「ただ4000番や5000番に関しては実際にボディサイズは3000番となるので、」
〇「ただ5000番に関しては実際にボディサイズは4000番となるので、」
ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。