ロックフィッシュの代表格・キジハタは、釣って楽しく、食べても絶品という魅力満載の人気ターゲット。ワームでもしっかり狙える、ゲーム性の高い根魚です。


これからキジハタを狙いたい方はもちろん、サイズアップや数釣りを目指す方にも向けて、実釣での体験をもとにおすすめのワームを紹介します。
鹿児島生まれ、地元の漁師家系で育ち、釣りは幼い頃からの趣味です。プロではありませんが、家を出てわずか30秒の場所に、父の船が係留されている港があり、そこで多くの時間を過ごしてきました。そんな環境で長年、海を見て、釣りを続けてきた経験をもとに、自分なりの釣り方やコツをお伝えしています。あくまで一つの参考として、気軽に読んでいただければ嬉しいです。
キジハタにおすすめのワーム

キジハタには甲殻類、小魚それぞれのパターンがありますが、カニやエビを模したホッグワーム・クローワーム系が最もキャッチ率が高くおすすめです。

釣れたキジハタから出てきたベイト

よく行く釣り場の岩場あたりでカニを見かける頻度が高ければなおさらですが、小魚系のワームよりも甲殻類系のワームが大半がマッチザベイトとなり安定した釣果につながりやすいです。

ここでは釣果が出しやすい甲殻類を模したワームを中心に実績のあるワームを紹介していきます。
ハタ喰い蝦 | クレイジーフラッパー | バグアンツ | キジハタホッグ | ハタ喰い鵺 | |
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アピール力 | |||||
---|---|---|---|---|---|
食わせ能力 | |||||
飛距離 | |||||
ワームの強度 | |||||
コスパ | |||||
おすすめサイズ | 3インチ | 2,8インチ | 3インチ | 3インチ | 4.2インチ |
安く変える場所 | 楽天 | Amazon | Amazon | Amazon | 楽天 |
ハタ喰い蝦
ハタ喰い蝦は、ルーディーズから販売されているリアルなエビ型ワームで、えびフレーバーも配合されています。甲殻類を主食とするキジハタにとって、まさに理想的なアピール力を持つワームといえるでしょう。実釣でも高い効果を発揮しており、信頼できる一本です。



アピール力 | 食わせ能力 | ||
---|---|---|---|
柔らかさ・喰い込みやすさ | 再利用可能な強度 | ||
飛距離 | コスパ |
デイゲームでナチュナルな「オレンジシュリンプ」カラー

モエビやボイルなどのオレンジ系は王道、そして低活性時にはオレンジシュリンプや赤エビなどのナチュラルですごく反応が良く、暗い時間帯は点発光のグローマスカットやグロー桜もおすすめです。
ナイトゲームで強い「ボイル」カラー

新色の「レモンメロン」カラー

Amazonは価格が高いので楽天やヤフーでまとめ買いがおすすめ

参考:ルーディーズ公式
クレイジーフラッパー
ケイテックのクレイジーフラッパーは、ザリガニ系ワームの中でもトップクラスのアピール力を誇り、少し離れた場所にいる根魚までも引き寄せる高い集魚効果があります。



アピール力 | 食わせ能力 | ||
---|---|---|---|
柔らかさ・喰い込みやすさ | 再利用可能な強度 | ||
飛距離 | コスパ |
とにかく少し動かすだけでフラッパーテールがはためくように動きを行い、短めのフォールであっても圧倒的な存在感を示すことができ高活性時なら飛びつくこと間違いないワームです。
またワーム自体にイカ成分配合もされており、匂いによる集魚効果も期待できます。

522ウォーターメロンフラッシュ、519エビミソレッドコパー、407デルタクロー。

クレイジーフラッパーはアタリも多く集魚効果が抜群なワームですが、それに引き換え素材が弱く太めのオフセットフックで何度か刺し直しをしてしまうとズレやすくすぐに使えなくなるのが難点です。

参考:ケイテック公式
バグアンツ
ロックフィッシュゲームでは定番中の定番ともいえるエコギアのバグアンツ。柔らかさと耐久性を兼ね備えた、バランスの取れた実力派ワームです。



アピール力 | 食わせ能力 | ||
---|---|---|---|
柔らかさ・喰い込みやすさ | 再利用可能な強度 | ||
飛距離 | コスパ |
特に低活性時にボトム中心でネチネチ誘う場合にはあまり胴体が振動せず、長めの触覚でさりげないアピールで食わせに特化しています。
バグアンツはリフト&フォールよりも基本的に底からあまり浮かさず、ボトムシェイクやズル引きでの使い方が低活性のキジハタに効果的です。

ロックフィッシュインパクト、パンプキンカモフラージュ、ホタルイカ(夜光)、ホットオレンジフラッシュがボトム中心で狙うなら喰いも良くおすすめ。

参考:エコギア公式
キジハタホッグ
同じくエコギアのキジハタホッグは、キジハタを本気で狙うならぜひ持っておきたい一本。大型のアームがフォール中やスイミング中も絶えずバタつき、圧倒的なアピール力を発揮します。



アピール力 | 食わせ能力 | ||
---|---|---|---|
柔らかさ・喰い込みやすさ | 再利用可能な強度 | ||
飛距離 | コスパ |
また重心が肉厚なボディ側にありキャスト時の空気を適度に逃がせるため、この形状のホッグワームではかなりの飛距離を出すことが可能です。
フォール時の波動がじっとしているキジハタにとって気になる存在となるので、リフト&フォール中心の誘いにおすすめのワームです。
色はロックリッシュインパクト、ケルプジャングルチョイス、ナチュラルゴールド、ナチュラルゴールドがおすすめ

参考:エコギア公式サイト
ハタ喰い鵺
ルーディーズから新たにリリースされた『ハタ喰い鵺』は、ボトムバンピングやリフト&フォールはもちろん、ボトムシェイクやスイミングといった多彩なアクションにも対応可能な高汎用型ワームです。

アピール力 | 食わせ能力 | ||
---|---|---|---|
柔らかさ・喰い込みやすさ | 再利用可能な強度 | ||
飛距離 | コスパ |
タイラバ要素もあり、他のホッグワームやグラブ系のワームよりもアタリが増えるので、キジハタが釣れない時はこれ一つで幅広い魚種を狙うことも可能です。


リフト&フォールでもシェイクでもラバーのおかげでアピールも高く食わせ能力も抜群で、最もバランスが良いサイズは4.2インチですが、大型狙い一択なら5インチがおすすめ。
スレた場面ではモエビ、グリパンが王道。ナイトゲームではウォーターチャートなどもおすすめ。

公式:ルーディーズ
【おまけ】パワースクイッド(イカ系ワーム)
通っている釣り場がエギングやヤエンなどのイカの釣果が盛んな地域であれば、イカの新子を模したエコギアのパワースクイッドというイカワームもおすすめ。



アピール力 | 食わせ能力 | ||
---|---|---|---|
柔らかさ・喰い込みやすさ | 再利用可能な強度 | ||
飛距離 | コスパ |
素材自体は固めに仕上がっていますが、フォール姿勢や全体フォルムを見るとみるとまさにイカなので、甲殻類の他にイカも捕食している場合には思わず口を使いたくなるワームの一つ。

これらのワームを使ってキジハタの釣り方はこちらで解説しています。
【おまけ】小魚ベイト系
キジハタは地域やシーズンによっては、イワシやキビナゴなどの小魚系ベイトを捕食していることもあり、その場合は甲殻類系のワームに反応しにくいこともあります。



小魚ワーム系に使う仕掛けもテキサスリグやフリーリグ、直リグでも対処できますが、できればジグヘッドがおすすめできます。
バルトと同じエコギアから販売の20g~のスイミングテンヤが最適

キジハタのワームサイズは「3インチ」が基本ベース
3インチ(約7.6cm)は、飛距離やフックサイズとのバランスがもっとも良いサイズ感です。それ以上のサイズになると飛距離が落ちたり、使用するフックも大きくする必要が出てきます。

常に大型を狙いたい場合は、3.5インチや4インチといったサイズを選ぶのもアリですが、中型から大型まで幅広く対応できる3インチを基準に考えるのが無難です。

成長が遅いキジハタへの配慮として、私は30cm以下の個体はすべてリリースしています。そのため、限られた時合を無駄にしないよう、あえて3インチ以上のワームと#1以上のフックを使い、中型〜大型に狙いを絞って探るスタイルをとっています。
キジハタのワームのカラー(色)は最低でも3種類

カラーはそれほど重要ではないと言われがちですが、実際にはカラーローテーションによってキジハタの反応が変わる場面を何度も経験しています。『赤(ナチュラル)』『緑(擬態)』『オレンジ(アピール)』の3色を基準に揃えておくと、状況に応じた使い分けがしやすくなります。
- 闇夜や目立たせたい時はオレンジ系
- 月夜や藻場が多い場所は緑系
- 低活性時やデイゲームはナチュラルな赤茶系
私はこういう使い方をしています。

また明るい時間のデイゲームが多い方は+αでクリア・ケイムラ系(ホロ/ラメ)カラーがあると良いでしょう。
ワーム収納におすすめのケース

ここで紹介したワームをひとまとめに収納したいのであれば、メイホウのVS-3010NSの浅溝タイプがおすすめで、サイズに合わせて仕切り板で自由にスペースを調整できます。

また価格もAmazonだと釣具店よりも安く500円以下で購入できます。
日中はキジハタの前にフグによるワーム攻撃が悲惨
陽が上がっているド日中(デイゲーム)では、キジハタをワームで狙っている方の大半が幾度となく悩まされることになるのはフグの猛攻です。

夜はあまりフグにやられませんが、明るい時間にフグがいるポイントへ流してしまうと大事なワームが一瞬にしてかじられてしまいます。
フグ対策でハードルアー系ならブレード付き
ワームをセットしてもすぐにフグにかじられてしまうような状況では、釣りにならず場所移動を考えざるを得ないこともしばしばあります。ただし、そういった場面ではハード系ルアーを使うことでフグの被害を回避できます。

日中にスイミングで探りたいときや、フグなどのエサ取りにワームをかじられそうな場面では、根掛かりしにくいブレード付きのプラグ系ルアーをボックスに忍ばせておき、サーチ用として活用するのも有効です。


それに対して魚極ペンは、上向きフックと比較的ゆっくりフォール、そしてアピール力に優れたブレードを搭載した、ロックフィッシュに最適なシンキングペンシルです。私自身もワームと併用し、必ずボックスに忍ばせている一本です。
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