エギングもロックフィッシュもほぼ同じフィールドで行える釣りですが、両方を実践するためにわざわざロッド・リールと仕掛け一式を2つ持ち出すのは面倒ですよね。
そこでエギングをやりつつもロックフィッシュも可能な1本化にできるタックルセッティングとスナップ一つで簡単に切り替えられるロックフィッシュのかんたん仕掛けをまとめました。
私もこのアイテムは実際に使っていて、良いときはイカも根魚もその日に釣って一石二鳥な経験は何度もあります。そしてそれがタックル一つでできるなら最高ですよね。
エギングもロックフィッシュも兼用できるおすすめタックル
エギングとロックフィッシュを兼用でき、1本でどちらも実釣できるおすすめのタックルについて紹介します。
まずは自分がメインで行う釣りで決めてほしいと思いますが、私が色々試した感覚では以下のように兼用タックルは区分けできます。
メインとなる釣り | おすすめのタックル セッティング |
---|---|
ロックフィッシュ4割 | エギング6割エギング寄りのタックル |
エギング4割 | ロックフィッシュ6割ロックフィッシュ寄りのタックル |
エギングも実践するならロックフィッシュと相性が良いと使われるベイトタックルは除外します。よって以下ではスピニングタックルのセッティングメインで解説します。
エギング寄りのロッドとリール
主に港や防波堤、そこまで深くない地磯をメインとしたフィールドでエギングをメインで空いた時間にロックフィッシュを実践するならおすすめするタックルセット。
このフィールドを想定するならエギングロッドベースでエギングを快適にできつつ、強めのバッドとファーストテーパーな調子で根魚の強い引きにも対応できるタックルです。
おすすめのロッドとリール | 理由 |
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エメラルダスMX 83M + カルディアLT2500S-XH | 【ロッドについて】:はX45のカーボン繊維により操作性と感度が高く、チューブラのM以上のこのシリーズは特に小刻みなボトムバンピング等でも穂先の戻りが早い。 【リールについて】:エギングとの兼用でギリギリ87cmの巻取り長さによってロックフィッシュ実践時では根からの回収の速さのバランスが取れている。またモノコックボディでゴリ巻き時にも耐えられる設計。 |
セフィア XR 79M + アルテグラ2500SHG | 【ロッドについて】:エギングでは相当の人気シリーズであるにも関わらず、その他の釣りへの汎用性の高さとカーボンモノコックによる反響感度が優れており、ロックフィッシュでのボトム感知やアタリにもいち早く気づきやすい。硬さはMがエギングでの軽快なシャクリとロックフィッシュでは8ft以内の操作性で最も適しています。 【リールについて】:汎用リールでは価格も性能もバランスが最高で89cmの巻取り量とロックフィシュでは最大ドラグ4kgで大型根魚でも耐えられる設計。 |
エメラルダスMX 84M(5ピース)でキジハタ
セフィアXR 79Mでキジハタ
実際に使ってみたところでは40前後のハタ系でもエギングロッドでは十分に対応できます。
エメラルダスMXはコンパクトに持ち運べる5ピースのパックロッドタイプもあります。
ロックフィッシュ寄りのロッドとリール
主に防波堤や地磯をメインとしたフィールドでロックフィッシュをメインでも回遊がありそうな時間にはエギングを実践したい方におすすめするタックルセット。
おすすめのロッドとリール | 理由 |
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ロックライバー5G RV5-802ML + 21カルディア LT2500S-XH | 【ロッドについて】:ルアーウェイトは最大25gまで可能ながら85gの超軽量ロッドで10g前後のフリーリグを軽快に扱えしなやかなティップはエギングにも最適ながらハタの大型は張りのあるベリー部分で対応ができる。東レ(株)T1100Gカーボン採用し、感度や操作性に優れたハイコスパロッド 【リールについて】:ハイギア仕様でロッドに合わせて190gの軽量リールながらPEは最大1号140m巻けるロックフィッシュにも十分な巻取り量。モノコックボディで剛性も十分確保されエアローターで低慣性で繊細な糸ふけ回収にも最適。 |
ロックライバー5G RV5-852M + ストラディック 2500SHG | 【ロッドについて】:ルアーウェイトは最大30gまで可能ながら高弾性と高強度に優れた東レ(株)T1100Gカーボン採用し、感度や操作性に優れたハイコスパなロックフィッシュロッド 【リールについて】:コストを抑えつつもエギングの繰り返すしゃくりの動作やロックフィッシュのゴリ巻きにおいてギアの耐久性が従来モデルよりも高く、なおかつハイギア仕様。 |
ロックフィッシュメインであればやはりバッドパワーがあるロッドを優先するのが望ましいため、軽量かつエギングも慣れると十分に成立する程よいしなりの良い柔らかさに仕上がっています。
ロックライバー5G RV5-852Mでエギング
以下ではエギングとロックフィッシュの釣りを素早く切り替えられるおすすめの仕掛け作りについて解説します。
エギングとロックフィッシュを簡単に切り替える仕掛け
エギングもロックフィッシュもスムーズに切り替えるのであれば、普段エギを接続しているスナップをそのまま使ってワンタッチで切り替えられるのが最も効率が良いです。
イカの回遊も根魚の時合も一瞬なので、仕掛けの切り替えに時間をかければかけるほどチャンスを逃してしまいます。
ここでは私が実際に使っているエギングをしながら途中でロックフィッシュへ素早く切り替えるためのスナップによるワンタッチ仕掛けを紹介していきます。
ただしスナップを使った切り替えの場合はロックフィッシュのリグが多少限定されてしまうので、その点も理解しておく必要があります。
①直リグ(ジカリグ)
直リグは根掛かり回避ができるオフセットフックとシンカーをスプリットリング等で接続した仕掛けとなります。
根魚玉(イッセイ)
根魚玉はオフセットフックとシンカーがスプリットリングを介して装着されている直リグをそのまま使えるロックフィッシュ用アイテムでエギングと併用するなら設計的にも最も適した仕掛けです。
エギに接続していたスナップをそのまま根魚玉に装着してあとはワームを接続するだけで簡単に切り替えられます。
またこの根魚玉は8面のボディ形状でフラッシングによる根魚へのアピールができ、さらには底面がフラットな形状なため着底後に転がりにくくすり抜けやすさで根掛かりも軽減できます。
根魚玉はエギングついでに使うには実際に根掛かりも少なく、大型な根魚相手でも鋭いオフセットフック+頑丈なスプリットリングで不安は全くなし。
根掛かり軽減と釣果を徹底的に意識した作りで、タテアイのオフセットフックを用意していればスプリットリングから交換が可能になっているアイテムなので一つは持っておいて損はないです。
※サイズは2g〜45gタイプまで幅広いウェイトがあります。
根魚玉のラインナップ(開く)
サイズ・重量 | フックサイズ | 個数 | 販売相場 |
---|---|---|---|
2g | #2/#4 | 2個 | 500円 |
3g | #2/#4 | 500円 | |
5g | #2/#1 | 600円 | |
7g | #2/#1 | 600円 | |
10g | #2/#1 | 650円 | |
14g | #1/#2/0 | 700円 | |
21g | #2/0 | 750円 | |
28g | #2/0 | 800円 | |
35g | #2/0(太軸) | 850円 | |
45g | #2/0(太軸) | 900円 |
公式:根魚玉
ジョイントノッカー(がまかつ)
根魚玉に続いておすすめできるのが、オフセットフックとシンカーも気軽に交換しやすいがまかつのジョイントノッカーです。
ジョイントノッカーヘッドはシンカー部分に差し込まれているスナップを抜いて、ここに好きなサイズのオフセットフックをつけて戻すだけです。
またオフセットフックはタテアイである必要はなく、一般的に販売されているヨコアイのものでどれでも装着することができるのでワームに合わせてフックサイズをかんたんに変更できるのも大きな特徴。
あとはフックとは反対側にスナップを装着することでエギからすぐに切り替えができます。
またジョイントノッカーはオフセットフックが用意されたものとシンカーだけの2種類のパッケージがありますが、オフセットフックを予め所有していればヘッドのみがお得です。
ジョイントノッカーヘッドのラインナップ(開く)
サイズ・重量 | 入数 | 販売相場 |
---|---|---|
3g | 4個 | 350円 |
5g | ||
7g | ||
10g | 3個 | |
14g | ||
18g | ||
21g | 2個 | |
28g |
公式:ジョイントノッカーヘッド
ナス型オモリを使った直リグ
あまりコストを掛けずに直リグを自作したい場合、スナップへナス型オモリ▶オフセットフックを装着して作る直リグもありですが、シンカーの位置やオフセットフックが固定されてしまう難点もあります。
釣行前にスイベルやスプリットリングなどを用いてある程度の個数を自作してケースに入れておけばよいですが、この方法はやはり工程が多くなる点と水中でしっかりワームが誘えているかは事前に検証したほうが良いでしょう。
②フリーリグ
フリーリグはシンカーとフックの間がフリーになっている仕掛けでシンカーが先に沈みワームがふわふわとフォールするため長い時間アピールできる点や食い込みも良く、直リグよりも低活性な魚に有効的です。
ロックゲームシンカー(ルーディーズ)
エギングのついでのロックフィッシュで同じスナップを使いでフリーリグへの簡単付け替えを成立させるならこのロックゲームシンカーが最もおすすめ。
ロックゲームシンカーは予めリーダーにゴム製のロックパイプを通しておき、そこに好きな重量のシンカーを付け替えできるという優れもの。
事前にリーダーにこのロックパイプを通しておき、スナップをつけておけばエギング実践後にロックパイプにシンカーを装着し、スナップにオフセットフックを装着すればすぐにフリーリグが完成します。
ロックパイプをつけたままのエギングを実践してみましたが、エギの動きやフォール姿勢などには影響はなかったのでこの付替えシステムは十分使えます。
ロックゲームシンカー>スナップ>オフセットフックでキジハタ
エギングを実践した後にこのフリーリグへ切り替えて無事にキジハタを釣ることができました。
ルーディーズから販売されているロックゲームシンカーは鉛タイプと新たにタングステンタイプが2024年6月から販売開始されています。
公式:ロックゲームシンカー
テキサスリグはスナップでの交換は難しい
ロックフィッシュで定番となるテキサスリグの仕掛けはエギングとの併用を考えるとワンタッチでの切り替えは厳しいです。
ただし似たような方法ではフリーリグへの切り替えはスナップを用いたワンタッチ切り替えができるので、そちらをおすすめします。
ロックフィッシュリグ収納におすすめボックス
複数のジグヘッドやオフセットフックを収納できるコンパクトボックスはこのメイホウのVS-318SDがおすすめ。
上にはフック、下の少し深めの収納は仕切り板で幅を調整できシンカーやジグヘッドを収納して折り畳めるのでフック等が飛び出す心配もありません。
沖堤防や沖磯などガチなフィールドなら2本体制
もしも船で渡るようなドン深な沖堤防や根が荒い沖磯などをメインとするのであれば、エギングはエギング専用ロッド、ロックフィッシュはロックフィッシュ専用ロッドと2本体制をおすすめします。
沖磯や沖堤防のフィールドになるとイカはもちろんですが、根魚のサイズも大きく専用で強めのロックフィッシュロッドの方が望ましく、兼用タックルで立ち向かうのはかなり難しくなります。
エギングもロックフィッシュも同じ立ち位置から成立する釣りなので、気分転換もできますし、更に釣れれば二度楽しく美味しい思いをするので気になった方はぜひ参考にしてみてください。
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