いろんなフローティングベストを使ってきた中で、「ようやくたどり着いた」という感覚。それがシマノの「VF-229X ロックショアタフベスト」です。
磯、サーフ、ゴロタ場など、過酷なロケーションでもしっかり身体を守ってくれる安心感。しかも、軽快に動けてルアー操作の妨げにならない。このバランス、他の製品ではなかなかありませんでした。

このバランス、他の製品ではなかなかありませんでした。今回はこのシマノのロックショアタフベスト「VF-229X」を実際に使って感じたことを正直にレビューします。
シマノのロックショアベスト「VF-229X」の実釣インプレ


ちなみに私がこのロックショアベスト(VF-229X)を購入したのが2024年の7月なので約1年前。2025年7月の今現在での1年間ガッツリ使って感じたことをインプレしていきます。
両脇がスッキリしていて、ルアーアクションの自由度が段違い

VF-229Xを初めて着てエギングしたとき、「あ、腕振りやすっ」と思わず口に出ました。両脇に何も出っ張るものがないので、ロッドワークの動きが本当にスムーズ。
このフォックショアタフベストはフローティングベストとしての設計ルールの中で、限りなく機動性を追求して作られたベストというメーカー表記に偽りはないと感じました。

正直今まで数えると10個以上のフローティングベストを使ってきては「どれもロッド操作に干渉するもの」ばかりだったので、正直言って今回のVF-229Xは嬉しい誤算です。

これまでライトゲームでヒップバッグのみを使っていたときの“あの身軽さ”はフローティングベストでは味わえないと思っていましたが、このベストはそれを覆してくれました。これが、買って最も良かったと感じたポイントです。

これまで使っていたフローティングベストは、左右に大型ポーチやロッドホルダーが付いていて、ただ巻き以外のロッドワークだと腕や肘がベストに当たるため、思い通りのアクションができませんでした。
万が一の防御と収納、そして釣りのリズムを着用するものによって崩さないというのは釣果にも繋がる大きなアドバンテージです。
磯やサーフでも安心。タフな環境で頼れる「守られている感」
シマノのロックショアベストVF-229Xを実際に磯やサーフ、ゴロタ場で使ってランガンしながら感じたのは、「身体がちゃんと守られてる」という実感と身軽さでした。

たとえば磯では岩肌や時には森林などに体を当てながら移動する場面も多いですが、VF-229Xは胸から腹部にかけて、服を露出させないパネル構造になっていて、隙間による殴打を許さない上半身全面の徹底的な防御力を実現しています。

また構造このおかげで、移動時の機動性が高くなるフィット感も同時にあるので、インナーとの一体感もあります。



首周りも保護する着脱可能なマクラも付属していますが、夏の暑い時期は取り外してもOKですし、折りたたみもでき、3WAYでの利用ができます。また寒い時期には防寒効果もありクロロプレン素材で肌ざわりも良いです。

VF-229Xは、背面にダブルラッセルメッシュの裏地が使われていて、これが汗をかいたときのムレやベタつきをかなり軽減してくれます。

さらに、背中の外側にはハードメッシュ素材が配置されていて、ベストと身体の間に適度な空間が生まれることで、空気の通り道が確保されています。

実際にめちゃくちゃ汗をかいて、その汗が付着した状態で拭いたりせずに使っていますが、汗の匂いが残らないのもすごいです。(逆に汚らしくてごめんなさい)それだけ密着度を軽減できているのかなと。
肩の滑り止めが神。重い荷物でもズレない安定感

ベストの両肩には、ゴム素材の滑り止めがしっかり縫い込まれているのが分かります。
釣行時、私はよく20Lのクーラーボックスをショルダーストラップで担ぐのですが、これまでは歩いてるうちにズルズルと肩からずれてきてストレスでした。

駐車場から釣り場まで、1km近く歩くこともあるんですが、重い荷物を背負ったままでも安定して移動できるのは本当に助かります。
ポケットが出っ張りすぎない=足元の視野が確保できる
VF-229Xの両側ポケットは伸縮素材を採用し、張り出しが抑えられている設計でスリムに作られているので、足元を見下ろしたときに視界を妨げません。


実際に歩きながら感じたのは、「視野が狭まらないから怖くない」ということ。特に足場がゴツゴツした磯やゴロタ場で視覚情報がしっかり得られるという意味でも、安全面に貢献してくれる形状だと感じました。

と言っても収納力が弱くなるわけではなく、ルアーボックスは薄型であれば両方合わせて最大4つの収納はできる十分な容量は確保されています。

よりバリエーション豊富な小型ルアーやワームを持ち歩きたいので、私はメイホウのVS-3010NSの浅溝タイプを愛用しています。
このケースだとこのVF-229Xには両側合計で4つのケースを収納できます。


もちろん大型ルアーを使う場合には専用のルアーケースが1つ付属しており、ショアジギング実践時の緊急的なルアーローテーションのサポートも可能です。
dカンの位置がよく考えられた「ちょうどいい」場所にある

フィッシュグリップ、ハサミ、プライヤーなど色々なアイテムを吊るすDカンはもちろんVF-229Xにはいくつか付いていますが、あらゆる釣り用途を考えられた絶妙な位置に配置されています。

特に便利だと感じたのが胸から脇の部分のポケット上の位置。ここにはピニオンリールを使ってラインカッターやら、らゆる細かな作業を行うためのアイテムをたくさん装備できます。

もちろん、マグネットリリーサーなども活用すればペットボトルやエギ、フィッシュグリップなどあらゆるものも装着できます。Dカンは500mlの満タンの給水ボトルをぶら下げてもびくともしないしっかりとした作りです。

また背面の腰の部分はグリップホルダーもあり、慣れればブラインドで手が届く場所なのでフィッシュグリップなどを装着しておくと良いでしょう。(画像上のわたしの使い方はちょっと違いますが使い方は自由に)

大きめのDカンは後ろの首の付け根に大きくありますが、ここにランディングネット(タモ網)をメインで使う人が多いでしょうが、体の硬い私でも後ろに手を回しやすい高い位置に配置されていてGOOD。
浮力7.5kg以上の「L2規格相当」だが、桜マーク(型式承認品)ではない点に注意

VF-229Xは、浮力性能として「7.5kg以上/24時間以上」と明記されており、これはL2規格(一般釣り用ライフジャケット)相当です。磯釣りやロックショアなどのシーンで使うには十分な浮力性能があります。
国交省が定めた基準を満たした救命胴衣につけられる認証マークで、遊漁船に乗るときなど法定備品として義務付けられている場面では必須となります。
一方で、陸っぱり(磯・サーフ・堤防など)での釣行では、桜マーク付きでなくても問題ありません。

このようなシーンでは、VF-229Xのように「L2相当で動きやすさ重視」のモデルを選ぶ人も多く、実際私もその1人です。
VF-229Xのちょっとしたデメリット
ここまでかなりこのベストをべた褒めしてきましたが、やっぱり気になる点はいくつかあります。
- ロッドホルダーがない
- ドリンクホルダーがない
- 収納の容量が若干少なめ
これは他の今までの大容量収納もしくは全部詰め込んでフローティングベストだけで事が済むというベストをひとシーズン前に使ってきたのが理由です。

今回のVF-229Xを使う前は、アピアのアングラーズサポートベスト Ver4というものを使っていました。これは背面ポケットはもちろん、あらゆるポケットへの収納・大容量ケースなども無理なく収納ができた、シーバスアングラーにとっては最高のベストでした。

今回のVF-229Xは収納力は落ちるものの、やはり最終的には釣果に直で繋がるロッド操作やアクションのしやすさ優先となった訳です。

よってVF-229Xは収納力の部分だけをカバーできれば、それ以外は文句のつけようは一切ないので、結果的に今はVF-229Xが最も稼働率が高いベストとなっています。
まとめ|VF-229Xは「かゆいところ全部に手が届く」一着

VF-229Xを1年間ガッツリ使ってきて思ったのは、
- ロッド操作で干渉しないから釣りに集中できる
- 「守られてる」のに軽くて動ける
- 小さいけど気が利くポイントが多い
という、実釣で真価を発揮するバランス感の良さでした。

もちろん格安のプロックスだとかコスパが良いと言われるブランドもいくつか使ってみましたが、素材1つとっても、全体の設計バランスを見ても、やっぱり良いものは「釣りのしやすさ」に直結する作りになっているんです。

いろんなベストを使ってきましたが、「これは長く使いたい」と思えたのは久々です。機能性、安全性、快適性、どれも妥協したくない釣り人にとって、VF-229Xは間違いなく有力な選択肢です。

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